クジラの座礁はなぜ起こる?理由を探ってみた
KATSU
目次
今回はクジラの座礁について見ていこうと思います。
クジラの座礁は国内でもたまにニュースになります。
大型のクジラのマッコウクジラやザトウクジラの座礁もありますが、小型のオキゴンドウなどが多数で座礁するということもあります。
そもそも座礁とは?
クジラの座礁とは、クジラが海岸や浅瀬に突然上陸し、動けなくなる現象を指します。
座礁している状態のクジラは非常に深刻な状況であり、生命の危機もしくはすでに死を迎えている場合がほとんどです。

座礁はなぜ起こるの?理由とは
クジラの座礁の理由はさまざまあるとされています。
自然現象が理由
例えば、老衰や病気やケガなどで体力が失われたクジラの場合、波に逆らえずに海岸まで運ばれてしまうことがあります。
獲物を追うもしくは補食者から逃げる行動が理由
オキアミや魚などを食べようと夢中になって、気づかないうちに波打ち際まできてしまい、そのまま座礁してしまう。
または、シャチなどの補食者から逃げるのに必死になって、方向を見失い波打ち際まできてしまい、そのまま座礁する。
※特にシャチの場合は、わざと座礁させるために波打ち際に追い込むという狩りをする場合もあります。
人間の影響が理由
これは、ケガに繋がる原因を人間が作っている場合ということですが。
人間が動かしている船と衝突してケガをする。
漁業の網や針が刺さったり、絡まったりすることでケガをする。
ビニール袋などの消化が上手くいかないゴミを誤食してしまい、病気になる。
などなど
こういう原因が元で、体力が無くなって座礁するという例もあると言われています。

クジラの座礁と地震は関係ある?
よく、クジラやイルカが座礁すると地震が起きると言われています。
実際に、過去の地震の発生を見ても、クジラやイルカの座礁が地震の前兆だったと言えるタイミングがある場合もあります。
こちらを参考にしてくださいませ。
しかし、クジラやイルカの座礁=地震の前兆と結びつける確たる証明はできておりません。
私は聞いたことのある説では、クジラやイルカは超音波を使って岩などの障害物や、魚やイカなどの獲物の位置、形を知ると言われています。
地震によって、この超音波が狂い、障害物の位置が特定できなかったり、海岸の位置が把握できずに座礁してしまう。
確かにあり得る内容かとは思いますが、証明はされておりません。
クジラの座礁は減らせる?
クジラの座礁は自然現象の部分もあるので、全てを防ぐことは不可能だと私は思います。
しかし、「人間が作ったものが原因でケガをしてしまって座礁する」というのは防ぐことは出来るものだとも思います。
人間側が故意で行っていなくても、クジラと船の衝突や漁業の網や針でケガをするというのは起こりえるとは思います。
多くの海で活動する方は、そのことを理解してクジラやイルカなどの大型海洋動物には気を付けています。
そのため、一番多くの原因になるであろうものは、ゴミだと思います。
このゴミは海岸や海で捨てたゴミというより、街中で捨てたゴミが雨で下水道や川に流れて海までたどり着いたものがほとんどです。
街中のポイ捨てがクジラやイルカの座礁に繋がっているとは、普通は思いません。
ただ可能性としては十分考えられるものです。
普段のゴミに対する意識が変われば、クジラやイルカの座礁の数は減らせるものかもしれません。
まとめ
今回はクジラの座礁はなぜ起こるのか?について見ていきました。
自然現象で起こる場合もありますが、人間が原因の場合もあることを知れたかと思います。
絶滅危惧種の種類もいるので、普段のゴミに対する意識がクジラやイルカの座礁を防ぎ、絶滅を防ぐことにも繋がっていくようです。