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絶滅危惧種の動物

2024年最新!日本の絶滅危惧種の動物を知ろう!かわいいと人気の動物も絶滅の危機だった!?

2024.3.21

目次

日本国内にも多くの野生動物が生息しています。そして、その野生動物の中には絶滅危惧になっている動物もたくさんいます。

今回は2024年3月時点の絶滅危惧についての情報をご紹介していきます!

一般の方、57人にアンケートも実施!絶滅危惧種の動物の認知度や取り組みへの考え方についてもご紹介していきます!

Youtubeで当記事の要約ショート動画が見れます!
動画引用元:Youtube チアセブンアーチ 動画音声作成:Voice By ondoku3.com

日本の主な絶滅危惧種の動物たち

絶滅危惧種の動物はたくさんの種類がいます。そのため、今回は動物の中でも「哺乳類」と「爬虫類」に絞って見ていきたいと思います。

今回のデータは「日本のレッドデータ 検索システム」を利用してご紹介します。
http://jpnrdb.com/index.html

国内に生息する絶滅危惧種の哺乳類と爬虫類

カテゴリーの参考

絶滅危惧I類 (CR+EN) ・・・ 絶滅の危機に瀕している種
絶滅危惧IA類(CR)・・・ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
絶滅危惧IB類(EN)・・・IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
絶滅危惧II類 (VU)・・・絶滅の危険が増大している種

出典:環境省 レッドリストのカテゴリー

二ホンカモシカ

絶滅危惧Ⅱ類 (VU)

カモシカは、日本固有種で特別天然記念物にもなっています!

スナメリ

絶滅危惧Ⅱ類 (VU)

水族館などではかわいいと人気のスナメリも、実は日本国内の海に生息している個体がいるんですよ!野生のスナメリに出会えるのは、かなり稀です。

アマミノクロウサギ

絶滅危惧ⅠB類 (EN)

奄美大島にのみ生息するウサギです。現生のウサギの中では最も原始的なタイプとされています。

出典:鹿児島県教育委員会 アマミノクロウサギ

アマミノクロウサギ
画像引用元:Adobe Stock
ラッコ

絶滅危惧ⅠA類 (CR)

ラッコも北海道付近の海にですが、日本国内に生息しているんです!ただその数はかなり少なくなっている…。かわいいと人気で水族館でも多くのラッコが一時期飼育されていましたが、2024年時点では国内の水族館で飼育されているラッコはわずか3匹。

ツシマヤマネコ

絶滅危惧ⅠA類 (CR)

日本の対馬列島にのみ生息しているツシマヤマネコ。現在の個体数は90 ~ 100頭ほど!

ツシマヤマネコ
撮影者:KATSU(撮影場所:東山動植物園)
イリオモテヤマネコ

絶滅危惧ⅠA類 (CR)

続いては西表島にのみ生息する野生のネコのイリオモテヤマネコ。推定個体数は100~109頭(平成17年~19年度第4次総合調査)

ニホンリス

絶滅危惧Ⅰ類

実は野生の二ホンリスも絶滅危惧種になっています。地域により、レッドリストのカテゴリーは絶滅危惧ⅠA類 (CR)になる場合もありますが、本州・四国・九州に生息する二ホンリスは野生はほとんど見れなくなっています。リスも、国内の多くの動物園で見られて「かわいい!」と人気の動物ですが、絶滅が心配されているのです。

ウミガメ

絶滅危惧Ⅰ類

ウミガメは地域によってレッドリストのカテゴリーは変わりますが、全種が絶滅危惧と言われています。ダイビングやシュノーケリングを沖縄などで行うと出会うことも多い動物ですが、実は出会えるのは稀なことなんですよ!国内にいるウミガメは、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ、ヒメウミガメ、オサガメの5種類。

二ホンイタチ

絶滅危惧Ⅱ類

本州から九州にかけて生息する二ホンイタチ(ホンドイタチ)。野生のイタチは大阪府内の住宅地でもよく見かけるので、絶滅危惧?と思う方もいるかもしれません。しかし、街中に生息して繫殖しているイタチは外来種のシベリアイタチ(チョウセンイタチ)。二ホンイタチは山などの自然溢れるところに生息しているので、二ホンイタチは数が減少しているのです。

ジュゴン

絶滅危惧ⅠA類 (CR)

ジュゴンは世界的に見れば、絶滅危惧II類 (VU)にレッドリストで登録されていますが、日本のレッドリストでは絶滅危惧ⅠA類 (CR)になります。野生のジュゴンを日本で見れることはほとんど無いでしょう。

2020年版 環境省レッドリスト2020の絶滅危惧種動物一覧

こちらの表に2020年度の動物の分類ごとにまとめた絶滅危惧種数となります。

出典:環境省レッドリスト2020の掲載種数表

動物の分類絶滅危惧種数
哺乳類34
鳥類98
爬虫類37
両生類47
汽水・淡水魚類169
昆虫類367
貝類629
その他無脊椎動物65

人々の認知度は?

絶滅危惧種の一部をご紹介しましたが、「意外!」と思った動物もいたのでは?

そこで、今回はアンケートを取り、絶滅危惧種に対する認知度を調べてみました!

【アンケートの内訳】

20代:男性0人 女性5人
30代:男性5人 女性8人
40代:男性8人 女性10人
50代:男性7人 女性4人
60代:男性5人 女性4人
70代以上:男性1人 女性0人

合計:57人

あなたの知っている絶滅危惧種の動物は?

この問いに対しての答えはこちら

イリオモテヤマネコ・・・32人
ラッコ・・・6人
ジュゴン・・・5人
ニホンカモシカ・・・4人
ツシマヤマネコ・・・3人
アマミノクロウサギ・・・2人

イリオモテヤマネコが圧倒的に認知度が高かったです。今回は「動物は?」という問いだったのですが、答えに鳥類や魚類を答えてくださる方も多く、一部をご紹介します。

トキ・・・20人
ヤンバルクイナ・・・9人
コウノトリ・・・10人
イヌワシ・・・3人

どの鳥類も日本国内に生息する絶滅危惧種です。

こうして見ると、人々の国内に生息する動物の絶滅危惧種に対する認知度としては、

「国内にのみ生息する動物(名前に地名が入っている動物)」もしくは「鳥類」への認知度が高いことがわかりました。

確かに日本は哺乳類や爬虫類よりも、野生の生き物と言えば鳥類が多いイメージがありますよね!

だからこういう結果になったのかもしれません!

絶滅危惧種に対しての取り組みについて

今回アンケートでは少し難しい問いもしてみました。その回答例の一部をご紹介します。

絶滅危惧種の動物が人間に対して何らかの被害を与えた場合、あなたならどうしますか?

※いただいた意見をそのまま掲載いたします。どちらよりの意見にもなっています。

20代 女性

一つの動物が絶滅するだけでも、自然環境や生態系が崩れてしまうと思うので、人と動物が共生できるように考えないといけないと思う。とりあえず、保護する。

20代 女性

そのままにしておくと再び人に危害を加えるおそれがあるため、動物園に引き渡し、人とは環境を分けるべきだと思います。もし飢えていたことが原因で人に危害を加えたのなら、毎日食事をもらえる動物園ではそこまで危険な行動をしないのではないかと思うからです。

20代 女性

殺処分は免れる様な方法を模索し、それがどうしても不可能な場合は人命を優先するため心苦しいが例え絶滅危惧種でも殺処分もやむなしなのかなと思う。

30代 女性

その個体については(自身は反対派ではありますが)現状の人間側のルールでは殺処分などをすることになると思います。絶滅危惧種への対応については、どちらかがどちらかの生息域を侵していることが原因だと、人が動物のテリトリーに入ってしまっている場合(山や森などに入っている場合)は立ち入り禁止区域を設ける、動物が人間のテリトリーに入ってくる場合はそれを防ぐようにして被害拡大を抑えることが必要と思います。

30代 男性

経済合理性と責任の都合で検討すべきだと思う。多くの人が苦しんだりしていれば、処分が必要だし、自分から絶滅危惧種を捕まえに行って怪我したなら、絶滅危惧種は何も悪くないから何もしない。

30代 男性

生命身体への被害ならともかく、農作物への被害、養殖生簀への被害などの経済的損失なら種を守ることの方が大切だと思います。

40代 女性

特に何もする必要はないと思います。それまでと同じ保護活動を続ければいいと思います。人間の驕りで保護する、しないを決めるべきではありません。

40代 女性

弱肉強食が自然の摂理なので、ある態度は人が被害を受けるのは仕方がないのかなと思う所もあります。(人という動物も絶滅危惧種に対して危害を加えてますので)ですが、できる限り人のいないところへの移動を検討し、共存?できると良いのかなと思います。

50代 女性

また同様の行動を起こす可能性を考えて捕獲する。麻酔銃や罠など生きた状態で捕獲を図りたいが、捕獲に際して作業する人や住民の生命に重大な危害が考えられる場合は殺処分し、何が原因で人間との棲み分けがなされなかったかを調査、報告する。人に被害を与える絶滅危惧種がどのような危機に瀕して人への被害を及ぼしているのか、ふさわしい生育環境を整えられるのか地域と研究者でともに考えていく。

50代 男性

絶滅危惧種と人間に被害を与えるとは別の問題なので切り離してj考えます。被害を与えたその動物にはしかるべき処置を考えるしかないと思います。

50代 男性

殺処分することが一番簡単に考えられますが、費用や重要性があれば人間の管理下において飼育することも選択肢の一つだと思う。

意見を聞いて思うこと

アンケートの一部をご紹介しましたが、動物と人間の境界線をしっかりと分けることが大事だという考えを持っている方が多数でした。これは絶滅危惧種の動物に限らずだとは思います。

ただ実際問題として、人間の活動範囲は地球の隅々まで広がっており、日本国内でも人が立ち入って無い場所は無いのでは?と思うくらいです。

そのため、明確な境界線を引くというのは本当に難しい問題なのだと、私は思います。

絶滅危惧種の動物だから保護しないといけない。かといって野放しにしていると、何らかの被害が拡大する場合もある。

被害を受けた当事者かどうかでも考え方は変わるでしょう。動物が絶滅危惧種の動物かそうでないかでも考え方は変わるでしょう。哺乳類・爬虫類・魚類・鳥類・昆虫類かどうかでも考え方は変わるでしょう。

結局、どんな方向の対応でも人間寄りの考え方になると思いますので、「何もしない」というのも一つの選択肢なのかもしれないと私は考えさせられました。

共存とは本当に難しい問題で、まだまだ多くの課題が残っている部分だと思います。

ラッコと共存する人の風景のイラスト
画像作成者:KATSU

まとめ

絶滅危惧種の動物について一覧にしてご紹介しました!動物園や水族館だけでなく、山や海にいった際に見かけた動物が実は絶滅危惧種の動物だったってことは結構あります。

もし、絶滅危惧種の動物に出会えた場合は、その出会いに感謝してそっと観察してみてくださいね!

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