駿足のハンターカラカル。サバンナに生きるネコの特徴や生態をご紹介。
KATSU
目次
今回は、野生に生きるネコのカラカルのご紹介です。
カラカルの特徴や生態
食肉目ネコ科カラカル属に属するネコです。
体長は60 – 90cm前後とイエネコと比べると大きめの体格をしています。
カラカルの特徴はピンとして三角にとがった耳。身体は茶褐色で目の周りから鼻にかけて黒い線が入っている。

カラカルの生息地域はサバンナや森林など様々です。標高が高い場所で確認されることもあります。
カラカルの狩り
カラカルの狩りは圧倒的な瞬発力で行われます。
ゆっくり、ゆっくりと獲物に近づく様は忍者。足音を立てずに時には膠着をして獲物との距離を近づけていきます。膠着している時間は10分以上の時も全然あります。
こちらは少しずつ獲物に近づき狩りをするカラカルの狩りの動画です。
動画は、【Lion Mountain TV】 のYoutubeを掲載させていただきます。
動画の5:50くらいまではゆっくりと近づいていくのがわかります。そして、その後一気に仕留める。
これがカラカルの狩りなのです。
小動物などが狙われるのですが、ある程度の距離まで詰められるともう逃げれませんね!
さらにカラカルはとてもジャンプ力のある動物でもあります。ご紹介した動画では見られませんが、逃げようとする鳥類をジャンプで仕留める狩りをすることもあります。
カラカルの性格
カラカルはとても警戒心の強い性格をしています。基本的には単独行動で、夜行性です。
警戒心の高さ・夜行性・そもそも個体数が少ないなどから、出会えることが稀で「幻のネコ」とも呼ばれています。
カラカルはサバンナにも生息しているのですが、サバンナにはカラカルよりも大きなネコのライオンがいます。また代表的な肉食動物のハイエナ。
カラカルはこういった肉食動物たちを獲物を取り合う環境にいる為か、時にはライオンやハイエナからも獲物を奪い取ろうとする強気と凶暴な一面もあります。
ネコだと言っても野生に生きる肉食動物のネコ。イエネコと見た目が似ているからとむやみやたらに近づくのはとても危険ですよ。
カラカルは絶滅危惧種?
カラカルは2014 年に絶滅危惧種の IUCN レッド リストの評価を受けました。
出典::レッドリスト カラカル
生息地域の環境破壊や、捕獲などで個体数が減少しています。
絶滅の心配はまだ低懸念とされていますが、今後も個体数の減少が進めば、「幻のネコ」は本当に「幻」になってしまうかもしれませんね。
まとめ
今回は「幻のネコ」カラカルのご紹介をいたしました。
一般的にネコと言われると多くの方が想像するネコの姿に、ライオンやトラよりも似ているカラカル。
しかし、弱肉強食の野生下で生きるネコだけに、駿足の狩りの技術など、厳しい環境を生きぬく技術が身についている。
可愛い!と思って近寄っていかないように注意ですね!