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コツメカワウソ

カワウソの中でもコツメカワウソはかわいい!魅力をお伝え!

2024.5.17

目次

今回はカワウソという動物についてご紹介していきます。

カワウソはかわいいと人気を集める動物です。そして、カワウソの中でもコツメカワウソは動物園や水族館で飼育されていることも多く、カワウソ=コツメカワウソと思っている方も多いと思います!

そのコツメカワウソはかわいいのはもちろん、他にもたくさん魅力があった!?

Youtubeで当記事の要約ショート動画が見れます!
動画引用元:Youtube チアセブンアーチ 動画音声作成:Voice By ondoku3.com

コツメカワウソの特徴

まずコツメカワウソの基本の特徴からお伝えします!

イタチ科で、上側が濃い茶色の毛で覆われており、下側はより明るい色の毛で、顔や喉には灰色、白色、またはクリーム色の斑点があります。足には水かきがあり、その名前の通り、小さい爪をで指よりも長く伸びることは基本ありません。

撮影者:KATSU(撮影場所:東山動植物園)

13種類のカワウソの中で最も小さいコツメカワウソは、体重が4.5kg未満、体長が61cmで、そのうち尻尾が25~35cmです。

撮影者:KATSU(撮影場所:東山動植物園)

群れで暮らしている

コツメカワウソは社会性が高い種で、15~20匹くらいの多くの仲間と共に暮らしています。その仲間の構成は家族群でもあります。大家族ですね!

ただし、群れで生活をしてはいますが、狩りは個別に行う傾向があります。

繫殖は1.5~3歳くらいから行われていき、繫殖時期は年間を通じてです。一回の妊娠で1~6匹の赤ちゃんが生まれます。子育ては家族群のすべてのメンバーが、お世話を手伝います。

生息地はどこ?

南インド、南中国、東南アジア、インドネシアおよびフィリピンに生息しています。主に、小川、川、湿地、水田、海岸およびマングローブなどの水辺に住んでいます。日本に野生のカワウソはいないです。

寿命は?

人間の管理下では最大12年生きることができ、中には20年以上生きる個体もいます。野生での寿命は不明です。ただ、一般的には野生下より、動物園や水族館などの施設で暮らしている個体の方が長生きする傾向があります!

そのため、しっかりと飼育をしていればペットとして飼育されているコツメカワウソも動物園や水族館で飼育されている個体と同様くらいの寿命があります。

食べ物と食習慣について

野生では、主に甲殻類や軟体動物を食べますが、魚、昆虫、両生類、爬虫類も食べます。食べ物を探して捕える際に口よりも前足を使います。敏感な指のパッドを使って、岩の下や濁った水の中で食べ物を感じ取ります。

こちらの動画では、食べ物を探す様子から器用に前足を使って食べるところを見ていただけます!

撮影者:KATSU(撮影場所:東山動植物園)

動画を見ると、嗅覚に優れているなと思うところやしっかりと考えて頭が良いなと思うところも多いですね!

かわいいコツメカワウソ

コツメカワウソのかわいい魅力

顔が可愛い

これはそうですよね!もう見ているだけで愛くるしい顔なので、この点がかわいいと人気のポイントです!

小さい身体が可愛い

人は大きいものより小さいものの方がかわいいと思う傾向があります。そのため、カワウソの中で最も小さいコツメカワウソはかわいいと思ってしまうのでしょう!

動きが可愛い

動物園や水族館で活発に遊ぶ姿、餌を食べる巣がかわいいと人気!飼育員さんから餌をもらう時の食欲旺盛の暴れっぷりは怖いと思うくらい激しいですよ!

赤ちゃんの姿が可愛い

これはどの動物でも言えることですが、赤ちゃんの時の姿はとてつもなくかわいいのです!こちらに参考の動画をご紹介します。

これはどの動物でも言えることですが、赤ちゃんの時の姿はとてつもなくかわいいのです!こちらに参考の動画をご紹介します。

動画引用元:Jacksonville Zoo

保護活動について

過去60年間で、コツメカワウソの分布範囲は世界の西から東へと大幅に縮小しました。主な潜在的脅威は、土地利用の変化と開発の増加による生息地の破壊です。アジアの多くの地域で、泥炭湿地やマングローブの干拓、潮間帯湿地での養殖活動、丘陵の小川の喪失により、生息地が減少しています。

さらに、コツメカワウソがかわいいという点に注目してペットとしての人気が高まりました。それにより、密猟や密輸が広がり違法な取引や販売もされるようになりました。こうした影響からコツメカワウソの個体数が減少し、絶滅の危機が懸念されています。

コツメカワウソ
撮影者:KATSU(撮影場所:東山動植物園)

ワシントン条約で取引禁止に!日本でペットとして飼育は難しい

こうしたことから、ワシントン条約の第18回締約国会議(CITES-CoP18)が、2019年8月に開催され、コツメカワウソの原則取引禁止が決定しました。これにより、日本は他の国からコツメカワウソの商業目的での輸入が原則できなくなりました。

さらに日本では「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」に基づき、国内での取引を原則禁止とされ、国内でペットとして販売することが禁止に!

そのため、現在コツメカワウソをペットとして飼育することはかなり難しいと言えるでしょう。一応正規なルートで入手したことを証明できて、環境省に登録を行えば飼育可能の場合もあるようですが、かなり例外です。

まとめ

コツメカワウソはかわいいと魅力ですが、絶滅の懸念もある生き物です。

ペットとして飼育されている方もいるようですが、基本的に国内でのコツメカワウソの販売は原則禁止されています。そのため、飼育されている方はかなり少ないのではと思います。

コツメカワウソの魅力を知って、動物園や水族館に行った際はゆっくりと観察してみてください。

参考:Asia Trail Asian small-clawed otter Aonyx cinerea

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