ヤンバルクイナが見れる場所はどこ?生態や絶滅危惧の理由とは
2023.2.18
目次
今回は沖縄県にのみ生息する固有種の鳥であり、国の天然記念物に指定されているヤンバルクイナについてのご紹介です。
ヤンバルクイナってどんな鳥?
ヤンバルクイナは、ツル目クイナ科の鳥類です。
腹部に黒と白の縞模様があり、嘴や足がオレンジ色。
日本の沖縄県の北部、やんばる地域のやんばるの森を中心にその周辺に生息している。
このヤンバルクイナの見た目は、まさに沖縄の鳥(南国の鳥)っぽい見た目ですね。
ヤンバルクイナが生息してるやんばる地域のやんばるの森はこちらを参考にしてくださいませ。
世界自然遺産“やんばるの森”探検 | 沖縄観光情報WEBサイト
ヤンバルクイナの全長は約35cm。
そこまで大きい鳥ではなく、公園などの身近にも生息しているドバト(全長約32cm)と同じくらいと思っていただければと思います。
ヤンバルクイナは飛べる?
ヤンバルクイナは飛べない鳥です。
翼が退化している為、鳥ですが地上で生活をしています。
その昔ヤンバルクイナがやんばる地域で生息するようになった頃から、やんばる地域には天敵がいなく飛ぶ必要がほとんど無かった為、長い年月をかけて少しずつ翼が退化していったと考えられています。
ヤンバルクイナは絶滅危惧種?
ヤンバルクイナは絶滅危惧種です。1982年には国の天然記念物にも指定されています。
ヤンバルクイナの個体数は、推定で約1,500羽(2014年時点)
ヤンバルクイナの絶滅危惧の理由としては、主に下記があげられます
ヤンバルクイナの絶滅危惧の理由
① 生息地の喪失:ヤンバルクイナは、亜熱帯雨林に生息する鳥であり、森林破壊や開発によって生息地が減少し、森林の破片化も進んでいます。
② 交通事故:ヤンバルクイナの生息地であるやんばるの森付近にも道路はあります。ヤンバルクイナは飛べない鳥なので、素早く車を避けるということが難しい。その為、車との衝突も発生しています。
③ 外来種の侵入:外来種の侵入によって、ヤンバルクイナが生息する森林の生態系が乱れています。外来種の主な動物としてマングースやノネコがあげられます。元々天敵のいなかったヤンバルクイナは逃げる為の翼を退化させています。その為、天敵が外来種として急にやってきたことにより、ヤンバルクイナが補食されることが増加しています。
ヤンバルクイナは天然記念物でもある為、ヤンバルクイナの保護活動も実施されています。
保護活動を通して、今後ヤンバルクイナの個体数増加に期待が寄せられています。
ちなみにですが、ヤンバルクイナの保護活動に直接繋がらなくても、沖縄県にいなくても出来る保護活動の取り組みがあります。
それは、主にネコを飼育されている方になりますが、「ネコを捨てない」ことがその取り組みになります。
外来種のノネコとは、飼育されていたネコが野生下したものです。
このノネコの問題はヤンバルクイナだけでなく、全国で固有種が補食される問題にも繋がっています。
その為、一度飼育を決意したらネコに限らず、最後まで責任をもって飼育を続けていただきたいと思います。
ヤンバルクイナが見れる場所は?
ヤンバルクイナは臆病な性格をしており、人間が近づくとすぐに逃げてしまいます。
その為、野生下のヤンバルクイナを見ることは非常に難しいです。
しかし、こちらの「ヤンバルクイナ生態展示学習施設」では、ヤンバルクイナを見ることができます。
こちらの施設では、ヤンバルクイナが見れるだけでなく、生態をより詳しく説明されている資料ブースなどもあり、ヤンバルクイナのことをもっと知ることができます。
まとめ
今回はヤンバルクイナのご紹介をいたしました。
日本の固有種であるヤンバルクイナ。
これからも絶滅することなく、未来でもその姿を見れるように、私たち人間の取り組みも重要になっていきますね。