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カカポ

カカポ(フクロウオウム)は絶滅危惧種。生態や特徴

2023.3.2

目次

今回はカカポ(フクロウオウム)についてのご紹介です。

皆さんはカカポをご存知でしょうか。

カカポ(フクロウオウム)ってどんな鳥

カカポはkakapoと書きます。和名がカカポで、別名フクロウオウムとも呼ばれています。

※ここから先はカカポと記述いたします。

体長は60cm前後でオウムの中では結構大型の部類に入る鳥類です。緑色の羽毛で覆われています。

生息地はニュージーランドで、固有種の為、そこにしか生息しておりません。

画像引用元:Pixabay

カカポは飛べない鳥?

カカポは飛べない鳥です。

カカポが生息している地域では元々カカポの天敵らしい天敵がいなかった為、カカポの翼が退化して飛ばなくなったと言われています。

翼が退化したので、大きな体を飛ばすことが出来なくなったの方があっているかもしれません。

カカポは絶滅危惧種

このカカポですが、絶滅危惧種に指定されています。

レッドリストには、【絶滅危惧I類 (CR+EN) ※ 絶滅の危機に瀕している種】に登録されています。

出典:レッドリスト カカポ

レッドリストの情報では、個体数は116頭ほどしかいないとされています。

ただお調べしたところ、最新の情報では現在カカポは200頭以上の個体数になってきていると言われています。

それでも、200頭です。この地球上で200頭です。

(もちろん、人間に確認されている個体数という言い方にはなるので、実は全く違う土地で繫殖していた!なんてことも可能性としてはありえます)

絶滅危惧の原因

主な原因は元も天敵のいなかったカカポが生息している地域に、人間が外来種を持ち込んだ影響と考えられています。

外来種により、カカポは補食されて個体数が減少していったのです。

元々天敵がいない為に飛ばなくなった鳥。その為、外来種に襲われた際に逃げるのが苦手なのです。

カカポの保護活動

カカポはニュージーランドの法律で保護がされています。

カカポの個体に無線タグを取り付けることで、個体の管理や生態の研究が進んでいます。

このカカポの内容を見ていると、日本で言うヤンバルクイナと似たような歴史を辿っていると感じます。

ヤンバルクイナが見れる場所はどこ?生態や絶滅危惧の理由とは

ヤンバルクイナも沖縄だけの固有種で天敵がいない為に、翼が退化して飛べない鳥になりました。

そこへ外来種が人間の手で持ち込まれてヤンバルクイナを捕食。

ヤンバルクイナの数は激減しました。

ヤンバルクイナも、現在人間の手で保護活動は進んでいます。

まとめ

ヤンバルクイナもカカポも人間の手で持ち込まれた外来種により生態系が変化して、その影響で数を減らした鳥です。

現在は人間の手で数の増加への取り組みが続いておりますが、改めて人間が生態系に与える影響の大きさを感じることになりますね。

最後に滅多に生では見れないカカポの動いている姿をご紹介します。

こちらの動画をご覧ください。

動画引用元:BBC Earth

動画は、【BBC Earth】 のYoutubeを掲載させていただきます。

飛べなくても、器用に足を使って木を登ったり下りたりは可能なのですね。

この動画のカカポを見ていると、恐竜が鳥に進化したと言われるのもわかる気がします。

どことなく、恐竜のような動きがあると私は感じます。

このカカポ。絶滅しないように出来ることがあれば、取り組みをしていきたいなと思います。

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